*画像お借りしました。
陸貝とは、土や石 植物の表面などに住む巻貝の事。
海に住むのではなく、陸上を生活の場にするナメクジとカタツムリの仲間です。
それらは、Kahuli、
別名Pupukanioe (長音で歌う)と呼ばれる
ハワイの陸貝です。
今日は Kahuliのお話を少しだけ
シェアしたいと思います。
古代のハワイアンの時代、森の木を揺らすと、
色鮮やかな陸貝の虹が降り注ぐと言われていました。
美しい貝殻、 Kahuliは、古くから「森の宝石」と言われ、
多くのOli、Meleに残されています。
鮮やかな黄色にチョコレートブラウンのストライプが入ったもの、
アイボリーホワイトに青と黄褐色の渦巻き模様が入ったもの、
白にピンクや紫のストライプが入ったものもなど、
ハワイ諸島にはかつて
750種を超える陸貝が生息していたと言われています。
これらは、緑豊かな渓谷や高い山の尾根を住処にし、
オヒアレフアなどの植物の葉の表面にある菌類を食べ、
木と陸貝がお互いを養う関係だと言われています。
しかし、残念なことに ハワイ諸島の90%以上の陸貝は、
人為的な大気汚染、酸性雨、
ハワイ島キラウエア火山の噴火による有機ガス(VOG)
大規模な生息地の破壊により、
ハワイ固有の固有種のKahuliは
絶滅危惧種に指定され絶滅の危機にさらされています。
さて、ハワイの伝説では、Kahuliは
長音で歌を歌うとされています。
陸貝が歌う?と思いますが、
陸貝が木の幹を上下に滑りながら動く際に、
音が鳴る?と言われています。
一説には 実は、奥深くに生息する
小さなコオロギの鳴き声ではないかとも言われています。
しかし、ハワイアンの人々は、この声は、
間違いなく陸貝が発している音だと信じられていて、
彼らは森の声であり、歌を通じて家系図を伝えるという
ポリネシアの口頭伝統を体現しており、
ハワイの伝統文化を守る大切な生き物とされているのです。
その証に 陸貝に関したハワイ語があります。
Pūpū kanioeKani
kua mauna
Kani aumoe
Kani kanahele
Pololei Kāhuli
多くのKeiki
ダンサーが学ぶMele Kahuli.
伝説の歌う貝は、夜になるとお水を持ってきてと
鳥達に頼むのです。
そして、今回 WSで指導する曲も
歌う陸貝が住処となっている有名な場所のMele.
風が貝を通りぬける際、
静かな森に響き渡る美しい音色。
それだけでも、なんだか穏やかな風景と
優しい音色が想像できますね。
実際にKahuliを見たことがないけれど、
Meleが多くのヒントを与えてくれて
そこから広がるハワイとフラの世界。
知れば知るほど楽しくなりますね。
Kahuliのお話、
まだまだ書きたい事がありますが、
またの機会に!
Have a nice weekend❤