Kaleialoha
Kapa のお話

*写真は今朝のホノルルです!
今日は、少しKapaのお話。
一般的にはTapa、ハワイ語ではKapaと呼ばれる
樹皮を加工して作った不織布。
そして、主に使用されるのは、WaukeやUluの木で
それらの樹皮を剥ぎ、水に浸しながら汚れを取り除き、
I`e Kukuという木の棒で叩く事で
樹皮を伸ばし、それを乾燥させ、そしてまた水に浸し、
叩き、乾燥させる作業を更に数か月繰り返して布にしていきます。
以前、少しHinaのお話を書いたけれど、
Hinaと言えば、Kapa 。伝説にも多く残されていますね。
さて、布になったKapaはその後、
植物から取り出した染料で染められたり、
`Ohe Kāpala という幾何学模様を施した竹のスタンプで
デザインをされ、パウは勿論の事、Malo, Kiheiなどの他、
敷物、包む布などとして使用されます。
ただ、上質なKapaは
王や祭司など上流階級への貢物として用いられ、
特にKapa moeと呼ばれるベッドカバーは
Ali`i やCheif などに高位の人々の為のものでした。
そして、時にKapaに彼らの神々をイメージしたモチーフを
プリントしてBunner にし、
その上にレイを掛け、神々を祀ったそうです。
実は日本にも 古くからある ”太布(たふ)は
Tapa を伝えたものだそう。
日本以外でも インドネシア、アメリカ、
中南米などの熱帯地域で見られ
中でもポリネシアン諸島では最も発達したとされ、
特にハワイのKapaは、
美しく優れたものだったと言われています。
ハワイ語の格言の中の1つ。
‘Elua Kāua i ke kapa Ho`okahi
(私達2人は1つのKapaの中に入ります)
結婚を表す表現にもKapaが使用されています。
そう、Kapaは2人を結ぶ愛ですね❤
私には、Kapaを作る上での宝物があります。
2006年に他界した義理の父が作ってくれたIe kuku.
上記で説明したKapa作りに必要な木の棒なの。
もう、20年も前になるけれど、
丁寧に掘って作り上げてくれたのです。
懐かしい思い出と共に
Kapa作りの大変さの良き思い出も蘇ってきました(笑)
もしかして、近い将来 再び
作る日が来るというお告げかしら??
また、作ってみようかな・・・