Hulaで使われる楽器の1つ Ipu.
古代ハワイアンの時代から、生活の中で使用されていたIpu.
実は、伝説のなかでも、そして現在も?
風を巻き起こすIpu ”La`amaoamao”が存在しています。
今日は、少し不思議なひょうたん、La'amaomaoのお話。
風の神 Paka'aは、風の女神の母親のLa'amaomaoから
不思議なひょうたんを受け継ぎます。
Paka'aの祖父から母親のLa'amaomaoに
受け継がれていたものです。
ひょうたんの中には、祖母の骨
そして、ハワイ諸島全ての風が入っていました。
その頃のハワイでは、
既にAhupua'aの制度(土地区分)がなされており、
その土地に吹く特徴的な風にそれぞれの名前が付けられています。
風の名前を覚えるだけでも大変ですが、
その風に関連するChantや祈りを学んだ
La'amaomaoの息子、Kapa'aは、
自由自在に風をコントロールできるようになります。
カウアイ島のパイエア王と共に
このLa'amaomaoのひょうたんで風を制御しながら
ハワイ諸島の島々を航海するのです。
16代目のAli'iであるハワイ島のKeawenuiaumi王に
仕える事になったKapa'aは、彼の息子、
Kuapaka'aに後を継ぐように教えます。
伝説では、航海の途中に
La`amaomaoのひょうたんの蓋を開け
チャントを唱える Kuapaka`aによって
大きな力が解放されます。
オアフ島、カウアイ島、マウイ島
そしてハワイ島からの風が一気に集まり、
それぞれの風の名前、場所を長々と唱えていきます。
すると真っ黒な雲が現れ、海は渦を巻き、
一転して嵐となります。
そして、彼がひょうたんの蓋を戻すと
再び穏やかな天気に戻るのです。
他の伝説では、風を制御する別のひょうたんが
あったとも言われています。
(諸説あります)
こうやって代々風の神々によって
受け継がれてきたLa'amaomaoのひょうたんは、
現在イオラニ宮殿に保管されているそうです。
何故 ビショップミュージアムでなく、
イオラニ宮殿なのか・・・・というと
1883年1月1日にカラーカウア王の元へ
贈られたものだそうです。
La'amaomaoからKapa'aへ、そして、その息子
Kuapaka'aへ受け継がれていったひょうたん。
それは、ハワイ島のKa'awaloaのKeouaの神聖な崖の上にある
Hoa'ikuの王室の埋葬洞窟に安置されていたものでした。
鳥肌が立ちますね~。
そして、もう1つ。
Chantには、
風の女神としてのLa'amaomaoが
残されています。
オアフ島のハナウマ湾から始まり、
時計回りに島を回り、マカプウまでのAhupua'aの土地、
それぞれに吹く風の名前が綴られているのです。
まさに、伝説の中で彼らが唱えている様です。
Kahikoもそうですが、
ハワイアンの祖先が残してくれたChantやOli
伝説や物語には、沢山の重要な事が隠されています。
しかし、それを全て理解する事は、残念ながらできません。
でも、少しづつ紐を解く様に進んでいくと
また新たな紐へ繋がり
その紐を解く為に学びが始まります。
知れば知るほど楽しくなる、
フラの魅力ですね。
まだまだ書きたい事はありますが、
またの機会に。
最後まで読んでくださり、
ありがとうございました!
皆さん良い週末を
そして、素敵なホリデーをお過ごしくださいね❤