今日はね、マーケットで見かけた女性のTatooに
サメが彫られていたのをみかけたの。
もしかして、彼女の家族の‘Aumakuなのかなぁ～と
思っていました。
‘Aumakua とは、 亡くなった祖先の魂が
サメ、タコ、鳥、フクロウ、または、植物や岩など色々なものに宿ります。
そして、家族を見守り、彼らの言葉を聞き、力と導きを与え、
不幸や危険を警告し、悪行者に罰を与えると同時に、
価値ある人々には来世での繁栄を与え、
神からの祈りを伝えると信じられています。
ハワイの伝説や神話の中で出てくる
サメの神と言えば、Kamohoalii
別名Kig Of shark とも呼ばれ、
ハワイの人々を助けるサメの神様です。
Kamohoalii は、PeleやHiiakaの兄であり、
Peleがタヒチからカヌーで海を渡って来た際
Kamohoaliiが先導してハワイ諸島に辿り着いたと言われ、
また、ハワイの人々が乗る船が遭難した際には、
先導して目的地へと案内してくれる
多くの人々が信仰する神。
サメの神ですが、人や魚など自身を変化させる力を持ち、
沢山の洞窟を所有していると言われています。
今日は、少し Kamohoaliiのお話を少し。
ハワイ島ワイピオ渓谷に住む美しい女性Kalei
彼女は毎晩の様に海水浴をしていました。
きらめく月あかりの下、この美しい女性を見つけたサメの神
Kamohoaliiは、Kaleiに一目ぼれします。
ある日、人間の姿になったKamohoaliiは、Kaleiを探しに
ワイピオ渓谷を探索します。
そして、二人は出会い恋に落ちるのです。
そして、時が経ち Kaleiは、Kamohoaliiの子供を妊娠しますが、
サメ達の王様でもある彼は、出産前には海に戻らなくてはなりません。
彼は、Kelaiに自分の正体を告げる事は無く、
ただ生まれてくる子供に動物の肉を食べさせない様にと言い、
その場を去り
二人は二度と会う事はありませんでした。
強い風が谷の間を吹き抜ける薄暗い夜に、
サメの神KamohoaliiとKaleiの子供”Nanaue”が誕生します。
彼は、とても可愛らしい赤ちゃんではあったのですが、
背中には大きな魚の口の様な穴が開いていて
Kaleiは恐れ、悲しみ すぐにTapaで身体を包み
人々から隠しました。
子供が大きくなるにつれて、
彼女はKamohoaliiの指示に従って子供を肉から遠ざけましたが、
長く子供を守ることはできませんでした。
古代、男性と女性が一緒に食事をすることは許されていなかったからです。
成長するNanaue. 隠されていた背中の穴には、
とてもシャープな歯が生えそろってきます。
ある日、祖父が男達を食事に連れていき
肉を食べたNanaueは
肉の味を覚えてしまいます。
そして、成人するにつれて 時々彼はサメの姿に変わり、
海の中で魚を追い回し、食べる様になっていくのです。
そして、肉の味を覚えたNanaueは、人を食べてしまうのです。
彼が海で泳いだ時には、
必ず数人が行方不明となります。
ワイピオに住む人々は、
なぜ Nanaueは被害に遭わなかったか
もしくは、彼には不思議な力が宿っているのかと疑問に思いましたが、
まさか彼自身がサメで人を襲っているなどとは
誰もが想像をしていなかったのです。
しかし、ある日彼の背中の穴の秘密がばれてしまい、
全て彼の仕業と分かった村人達は彼を捕まえようとします。
しかし、Nanaueは、すぐにサメの姿に変わって、
海を泳いでマウイ島ハナへと逃げます。
そこで人間の姿に戻ったNanaue、
残念ながら欲望を抑える事が出来ず、
ここでも人を襲います。
マウイ島でも同じことを繰り返し、
今度はモロカイ島に逃げます。
成長するにつれて空腹感も増し、
ここでも同じことを繰り返しますが、
既に島中には危険なサメ男の話が広がっていました。
モロカイ島の人々は、罠を仕掛け、
サメ男のNanaueを捕らえ
焼却されてしまうのです。
（諸説あります）
サメの神、Kamohoaliiの息子 Nanaue.
多くの神々の子孫のお話は、
先祖と同じように崇拝され
信仰されるものが多い中、
Nanaueは、危険なサメとして
最後は、亡くなってしまいます。
サメの神 Kamohoaliiと
ワイピオ渓谷に住む美しい女性Kalei
禁断の恋は、やはり、結ばれては行けなかったのでしょうね。。。
悲しい結末の物語。
ハワイの伝説には、意外と多いですね。。
まだまだ書きたい事はありますが、
またの機会に。
ハワイの事を知れば知るほど
フラがもっともっと楽しくなりますね。
皆さん、
良い週末をお過ごしくださいね❤